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緊張すると痛くなる「肩、腰、足」の痛みと自律神経症状


嫌な人のことを考えると腰が痛くなる…
緊張するとお腹が痛くなる…
決まった条件で足が痛くなる…

こんなお悩みはありませんか?

これらは、実際に私が聞いた心理的な痛みでお悩みのケースです。

しかしながら、本人がそのことに気づいているケースとそうじゃないケースがあります。

この記事では、

  • ある女性の症例
  • 自律神経の乱れによる痛み

このような、心理的な痛みに関して解説します。


1年以上続く、肩、腰、足の痛み

40歳代女性。

肩、腰、足の痛みが1年以上続いているそうです。

 最初に問診票を書いてもらい負傷原因を確認すると、

「緊張すると痛くなります」

と書いてありました。

「緊張して胃が痛くなる」とか、
「緊張すると肩が張る」

といったことは聞いたことがあると思います。

ところが、緊張による痛みが全身のどこにでも生じうることは、まだあまり一般的ではありません。


痛いのは自分のせい?

今まで通院していた接骨院では、

「肩の痛みはここで何とかなるけど、足の痛みはあなたが怠けてるせいだから運動しなさい」

と言われたそうです。

1年以上も通院していた接骨院でしたが、言われた言葉がショックで、そこに行くのをやめたそうです。

痛みが出たのは運動しないせいのように、「自己責任」みたいにを言われることは珍しくありません。

でも、痛みで辛い時に罪悪感を持たせるようなことを言われると悲しくなるし、これでは、心理的な痛みはもっと強くなるかもしれません。


自律神経の乱れ

慢性症状が良くならない原因は様々ですが、その1つとして考えられるのがストレスなどによる神経の乱れです。


患者さんは、腰、肩、足の痛みの他に、

  • 頭痛
  • 不眠
  • めまい
  • 胃の痛み
  • 目の症状(まぶしい)

などの症状がありました。

体の痛みも含めたこれらの症状には、自律神経の乱れが関係していることがあります。

感情の問題

患者さんは緊張しやすいタイプで、怖い映像を見たり外に出るだけでも緊張してしまうそうです。

緊張した瞬間に身体に痛みが生じ、

外出した次の日はぐったりと疲れて動けなくなってしまいます。

接骨院の先生には「なまけてる」と言われましたが、このような状況を根性で克服しようと思っても、どうにもならないときだってあります。

たとえば健康な人だって、 

「健康のために朝の運動をした方がいいですよ」 

なんて言われても、 

「確かにその通りだ」と思うだけで、実際に早起きしてジョギング始められる人なんて少数派です。 

そして、多くの人はそのことを「なまけている」と批判することもなく、何かしらできない理由を考えるものです。


人によって基準は違いますが、その時のコンディションによって、やろうと思っていてもできないことがあるのではないでしょうか? 


自分や相手の扱い方

 「〇〇しなければいけない」「〇〇すべき」といった命令や義務感がある時には、そのことに対する抵抗が生まれます。


自分に厳しい人は、本当は休息や気楽さを求めていても、

「やるべきことをやらない自分」

を責めて罪悪感を抱かせればきっと良くなると信じています。


 同じく、

「やるべきことをやらない相手」

に対しても、同じように責めたり罪悪感を待たせようとします。


自分の不完全な部分を認めて許すことができなければ、自分と同じようにできていない相手も認めることはできません。

まとめ

身体の痛みが長く続くと、次第に気持ちが落ち込んでくることがあります。

そして、気持ちが落ち込むとそれをきっかけとして、身体的な痛みが生じることもあります。

こうした痛みは、病院で検査しても原因がわからないことが多く、なかなか改善が見られないまま辛い状況が続いたりします。

まずは、そのことに本人が気づくことが大切です。

気づき自分の感情を整えることで、痛みも軽くなっていくことがあるのです。



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あおば秀樹🦴ほねつぎ院長

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