腰のMRIを撮ってから
先日、2歳上の兄が来ました。
腰が痛いから何とかして欲しいとの事。
症状は…
痛みで体を後ろに反らせない
左右に倒すと痛い
左殿部から足にかけてのしびれ感
左右足の筋力低下(大腿四頭筋)
心配なので、病院でMRIをとったらしく、
「椎間板が潰れてるけど、手術する程ではない」
と言われたそうです。
「椎間板が潰れてる」
「手術」
こう言った言葉で不安を感じると、脳のペインマトリックス(脳の痛みに関連する領域)
が活性化して、痛みが出現します。(症状の悪化、慢性化)
やはり足のしびれに関しては、MRIを撮った後から徐々にでてきたようです。
MRIを撮る前にここに来ていたら、きっとしびれは出ていなかったでしょう。
(MRIを見たからペインマトリックスが活性化したと思われます)
全身を調整後、後屈制限はなくなり、
足の筋力も戻っていました。
後は、痛みの原因が椎間板ではない事、
痛みを避けて生活の動きを制限しない事を伝えました。
安静にしすぎると、この様な悪循環になります。
認知と行動
腰痛の患者に安静は勧めません。
治療家は、適切な情報を与えて患者を安心させましょう。