腰痛と聞くと、骨の変形、椎間板ヘルニア、神経圧迫などを思い浮かべると思います。
しかし、近年の研究では、
腰痛が脳とも密接に関係していることが明らかとなっています。
慢性的な痛みは、灰白質(神経細胞の集り)という脳の一部を減少させ、
感覚や感情、痛みを抑制する調節性の神経回路を変えてしまう可能性があると言われています。
2011年にカナダのアラン・エドワード・ペインセンターのDavid
A Seminowicz氏らが行った研究です。
ひどい腰痛が1年以上持続していた患者を対象に、腰痛治療によって灰白質量の低下が改善可能であるかどうかを、MRIを用いて治療前と治療6ヶ月後で比較。さらに腰痛持ちでない人たちと比較することで、腰痛治療が脳の構造変化とどう関係しているのかを調べました。
その結果、治療前には萎縮していた脳が、
6ヶ月後にはそれらの多くが回復・正常化されていたため、
痛みの軽減と身体機能障害の改善が、
脳の構造変化回復と相関関係にあることが判明しました。
改善が認められたのは、
⚫︎ 痛みのコントロール
⚫︎ 恐怖感、不安感、うつ感
などの感情的変化とも関係のある脳領域のようです。
慢性痛が長引くと、脳の萎縮が起こり感情面にまで影響を与えるということですが、
痛みが回復すると、脳も正常に戻ることが分かりました。
WHOのデータ分析から、うつ病患者の75%以上は痛みを伴う身体症状があるとの報告もあります。
これらの研究結果から見ていくと、
痛みの治療は心の治療に、心の治療は痛みの治療につながるとも言えるのではないでしょうか。
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