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腰痛とレントゲン

 15年以上続いている腰痛にお悩みの80歳代女性が来院されました。



 現在は、週一回のペースで他の整骨院に通院して、


    電気治療とマッサージを受けているそうです。



  そして、月に1回は近くの整形外科に行ってレントゲンを撮っているとのことでした。



 これにはちょっと驚いてしまい、



 「病院の先生の指示でレントゲンを撮るんですか?」



  と聞いたところ、



  「そろそろレントゲンを撮ったほうがいいのでは?」



  と自分から問いかけて撮ってもらうそうです。



画像検査は腰痛回復に有効?

 このような研究報告があります。


 腰痛患者421名を対象として、


 腰部のX線撮影群と、


 X線撮影しない群を9か月間追跡、比較した研究です。



 レントゲンを撮った群も取らない群も、治りに差はありませんでしたが、



レントゲンを撮った群のほうが、「治療への満足度」が高い結果となりました。




 この論文では、「医師はX線撮影に頼らず満足度の向上を目指すべき」



とされています。 



 

 この論文内容からみても毎月のようにレントゲンを撮っても腰痛は治りませんし、



たとえ患者さんの満足度が上がるとしても不必要な画像検査は避けるべきだと思います。



 患者さんから画像検査の必要性を聞かれたら、正しい情報を伝えるべきではないでしょうか。



慢性腰痛に画像検査は必要か?

 この患者さんに対して、


 

 「毎月腰のレントゲンを撮る必要はないのでは?」と私の意見を述べました。




 腰痛の画像検査に関する672研究のレビューによると、



 画像で見つかることと腰痛とは関連がなく、



慢性腰痛の患者に画像検査を行うべきではないとされています。


◎ 画像検査は腰痛(痛み、活動障害、不安)を改善させない。


◎ 医療費増加や手術件数の増加を招く。


◎ X線とCTは余計な医療被曝を増やす。


などがその理由です。


腰痛にコルセットは必要か?

 この患者さんは、他の整骨院で買ったコルセットを、


 

寝るとき以外はずっとつけて生活をしているそうです。



 「痛みがなければ外す時間を作ってもいいのでは?」



と言ってみましたが、今までずっと付けているので、付けないと不安とのことでした。




 最初の診察で、前屈や後屈をしてもらい動きを検査したところ、



多少の痛みはありましたが動かすことは可能でした。




 腰痛の予防にコルセットが有効といったエビデンス(科学的根拠)はありませんので、



不安が少なくなったら外して生活していただきたいと考えています。



 認知の歪み(誤った信念や態度)が痛みの悪循環を作ることがあるからです。



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