先日、久しぶりにお話した知人から、去年はぎっくり腰を繰り返して散々な年だったという話を聞きました。
ぎっくり腰になった時の対処法として私のアドバイスは、
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安静にしない
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できる限り日常通りの生活をする
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仕事を休まない
といったものです。
ここにあげた3つは腰痛の慢性化や再発を防ぐためには非常に大切なことといえます。
病院や治療院でも痛いときは安静にしていて下さいと言われることがあります。しかしそれは昔の常識であり今は違います。
腰痛の分野もここ数十年で研究が進み、新たに分かった事が多くあります。
その一つが「安静は回復を遅らせる」という事実なのです。
⚫️2日間横になって安静にしてもらうグループ
⚫️ストレッチをしてもらうグループ
⚫️耐えられる範囲内で日常生活を続けてもらうグループ
3週間後、12週間後、どの時点でも、最も回復が早かったのは日常生活を続けたグループでした。
痛みに対する恐怖やネガティブなイメージが強く、過度に腰を大事にしてしまう行動は、回復を遅らせ慢性化や再発の原因となります。
強い痛みに襲われると動く事に対して「不安や恐怖」といった感情が生まれます。
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痛くて動けない
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動いて悪化させてはいけない
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完全に痛みが引くまでは動いてはいけない
といったような考えが強いと動く事への恐怖感が更に増してきます。すると恐怖のために体はこわばり筋力も衰えて新たな痛みが生じることもあります。
人が痛みを感じた時に、その痛みを和らげるホルモンが脳から放出されます。その代表的な脳内物質であるβエンドルフィンは、モルフィネの6、5倍の鎮痛作用があると言われています。
ところが、腰痛に対する不安や恐怖によって脳の機能が低下してしまうと、こういった痛みを鎮めるシステムが働かなくなるため、痛みを強く感じてしまう事になります。
もちろん痛みが強くて少しも動けないこともあります。ですが、そこで気持ちを落ち着けて痛みがある中でもできることはないかを考えてみましょう。
痛くて絶対動けないと思っていても、やってみたら意外と出来たということもあります。
痛くてもここまでは動けると分かれば脳は安心し、痛みを和らげるシステムが働きだします。結果として回復が早まるうえに再発を予防する事にもつながります。
一部の危険な疾患を除けば腰痛は怖いものではありません。そのことを受け入れて前向きに捉えていくことが大切といえます。
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