先日、知人が腰痛で整骨院に行った時に骨盤がゆがんでいると言われたそうです。
日常生活については足の組み方、カバンをもつ手など、左右均等に使うようなアドバイスを耳にすることもあります。
普段あまり意識をしていないですが、日常生活を送るうえでも左右対象を意識して身体を使っている人は少ないでしょう。普段使っていない筋肉を使ってみるといった意識で左右対象に身体を使うことはプラスになることがあると私も思います。
ですが、骨盤の高さや左右の足の長さが違っていても、それほど気にすることはありません。
自然界に完全な左右対象は存在しません。
人体についても同様で、左右の靴のサイズが違う人がいるように、骨の1つひとつの大きさも左右では異なります。
当然足の長さそのものが左右非対称と言えます。また、人間の身体を縦に真っ二つにした時に左右の重さも異なります。これは左右の臓器の位置関係の違いによるものですが、体のゆがみのことを考えればこうした要因も影響していると言えます。
腰痛に関する研究ではこのように報告されています。
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健常者、急性腰痛、慢性腰痛各200名のファーガソンアングルを比較したところ、腰椎前弯強弱と腰痛との間に関連なし。
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発症後1年以内の腰痛患者144名と健常者138名の骨盤のゆがみと下肢長差を厳密に測定。骨盤の非対称性と腰痛との間に関連性なし。
このように、身体のゆがみと腰痛との間に相関関係はありませんでした。
身体のゆがみがあったら左右対象になおすという治療は、人の身体が構造的に見て左右対象であるという考え方が元にあると思います。しかし、もともと人体は左右非対称であり痛みとの相関関係もありません。
ゆがみが先ではなく何かの原因で身体がうまく働らいておらず、その結果生じたのがゆがみという考え方もできます。
痛みの原因を考える時に何か1つの要因にとらわれ決めつけるのではなく、様々な角度からみて可能性を探っていくことが大切だと思います。
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