70歳代女性。
昨年11月、雪が降った時に転倒し腰を痛め整形外科でレントゲンを撮りました。
「腰椎に圧迫骨折があるが今回のではなさそう」と言われ、ブロック注射と痛みどめで経過を見ているそうです。
定期的に骨密度を測りながら薬を飲み続けていますが、半年過ぎても改善せず当院に来院されました。
症状は、右の殿部から大腿部、下腿部にかけての痛みとシビレ。
それと、右母指のバネ指と肩こりもあるそうです。
圧迫骨折は転倒前からあったわけですから、痛みとの関連性はないと思われます。
年齢とともに骨密度が下がってくると、本人は気づかないうちに脊柱の圧迫骨折をおこしていることがあります。
ですが、このような骨折の多くは痛みを伴いません。
アクティベータで全身の神経バランスを整えました。身体の状態を確かめたところ、全身の緊張が取れて股関節の可動域が改善されていました。
バネ指の引っかかりが残っていたため、症状を説明していただきながらEFTタッピングしたところ、少し楽になったようです。
先日、2回目の施術を受けに来られました。
1回目の施術を受けた次の日は、もう治ったかと思うほど調子が良かったそうですが、次の日仕事に出た後からまた症状が戻ってきたそうです。
痛みは少しもどりましたが、股関節の動きは良好にたもたれていて、肩の状態も良いそうです。
それと、バネ指の引っかかりはなくなっていました。
治療を始めて最初のうちは、身体がいつもの状態に戻そうとしてしまうため、神経バランスが乱れた状態にもどりやすいことがあります。
何回か施術を続けていくうちに良い状態に癖づけされると症状も軽くなっていくと思います。