いつも連絡を頂く保育園の先生から、3歳の男の子の肘が脱臼したので連れていきたいとのお電話がありました。
脱臼したとのことなので、お友達か先生が手を引っぱって肘がはずれたのだろうと予想していました。
早速来てもらうと、男の子は右腕を回内位で下垂しており反対の手で肘を押さえていました。
肘内障の典型的な肢位です。
ですが、発生原因を先生に伺うと、お友達とぶつかってから手を動かさないとのこと。
肘内障が発生するのは、
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手を引っ張られた
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寝返りで手が下になった
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チャイルドシートから抜け出そうとした
など、肘に牽引力が加わった時です。
本人に、「転んだ?」と質問すると、転んだとの返答。
捻挫や骨折といった他のケガの可能性が出てきました。
負傷の原因が〝手を引っぱられた〝なら、外観から見ても肘内障と判断できるのですぐに整復に入りますが、ぶつかって転んだとなると捻挫や骨折の可能性が出てきます。病院ならレントゲンを撮るかもしれません。
慎重に見ていかなければなりません。
左右の腕を見比べてみても腫れや内出血は認められず、圧痛の場所からも他に怪しいところはなさそうでした。
通常ならすぐさま整復動作を行いものの数秒で終了なのですが、
1つ1つ動作を確認しながら進めていきました。
前腕を回内、回外しても整復音がありません。
肘内障と判断できていればそのまま肘を屈曲させて整復できているか確認をするのですが、
痛がって肘を曲げてくれません。
他の外傷の可能性が疑われるうちは慎重に進めるしかないので、
「痛い?」と聞きながら手首をタッピングしてみました。
すると、腕の力がスッと抜けて肘が曲がりました。
他の外傷でなければこれで手が挙がるはずです。
高い位置の
缶バッジを痛めた方の手で取ってもらい、整復が確認できました。
その後付添いの先生が受傷時その場にいた先生に連絡をとり、痛めた時の状況を聞いてくれました。
ぶつかって転倒した男の子の背中にお友達が乗ってしまったようです。
その時に腕が体の下に入り、回内位のまま引っ張られたのかもしれません。
今回のケースでは、
ことから、少し慎重になりました。
ただ、男の子が一度も泣くことなくお話を聞いてくれたため、うまく進めることができたと思います。