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痛めた経験が不安、恐怖、痛みを強くする

過去にひどい痛みでつらい思いをした経験がある人は、


「またあの時のような強い痛みになるのではないか」と、


不安や恐怖の感情を持つようになり、通常よりも痛みを強く感じることがあります。


痛みやつらい経験は脳に記憶され、その記憶とともに不快な感情は再び現れます。


そして、その感情はその人の行動にも現れます。


例えば、以前たくさん歩いて腰が痛くなった人は、


「また負担をかけて痛めてはいけない」といった考えで、たくさん歩くことを避けるようになります。


すると、体力の衰えや血流の低下、あるいは気持ちが落ち込むなど痛みが増幅する原因となり、


ますます行動できなくなるというような悪循環になってしまいます。



このような悪循環に陥らない為にも、


痛みの治療はもちろんですが、適度な運動や趣味を楽しむなど、


できることに目を向けて前向きな気持ちを持つことが大切です。