職場の人間関係、ご近所付き合い、学校での友人関係など、人間が抱えるストレスの多くには「対人関係」が関わっていると言われています。
その中でも、身の周りに気にいらない人がいて、「その相手を変えたい、変わって欲しい」という悩みが多いようです。
でも、他人を変えることは非常に難しいものです。
上の立場から、一時的に従わせることはできるかもしれませんが、
他人の性格や人間性を変えることは、ほぼ不可能といっていいでしょう。
できないこと、変えられないことをなんとかしようと頑張るほど、ストレスは増えていきます。
ですから、相手に対する自分のとらえ方、考え方を変えていくことの方が現実的で楽なのです。
まずは、相手に対して「否定」からはいるのではなく、「肯定」するところから始めてみましょう。
人気の出やすい人は、欠点が少ない人ではなく何か良いところがある人です。
背が低くても、収入が少なくても、人より良いところが1つでもあり、そこが目にとまれば、その人に好感を持つことができます。
それが人でなくても、
たとえば、燃費が悪く2人しか乗れないような車は、一見利用価値が少なく今どき注目されないような気がします。
それでも、スタイルが自分好みでパワーがあるその車がよく見えて、一般的に欠点と思われるところは見ずに購入する人もいるでしょう。
悪いところではなく、良いところを見ることができるようになってくると、周りの環境や相手が変わらなくても、嫌な感情は少なくなります。
すると、最初は100だったストレスが、80、70と少しずつ軽くなり、心は楽になっていくかもしれません。