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人間の本能でもある「急ぎの心理」と交通事故を引き起こす危険運転

 
車の運転中渋滞に巻き込まれた…
踏切がなかなか開かない…
約束の時間に遅れそう…

少しでも早く先に進みたい気持ちが生まれ、余裕のない運転をしてしまったことはありませんか?

 人間にはもともと、

「他人より先に行きたい」

という本能的欲求があり、日本人は諸外国に比べてその心理が強いようです。

とはいえ、わずかな時間を稼ぐために無茶な運転をして、交通事故に遭ってしまっては本末転倒ですね。    

この記事では、ドライバーが陥りやすい、急ぎの心理について解説します。


急ぎの心理が強いと

信号待ちで青になる前にフライングして発車した秒数を観察すると、日本は諸外国に比べてフライング気味だそう。
中でも大阪は群を抜いているようです。

ただでさえ、予定より出発が遅れたり渋滞に巻き込まれたりすると、「急ぎの心理」が強くなります。

そんな時に、一時停止を怠ったり車間距離を詰めすぎてしまい、それが交通事故の要因となることがあります。

近年では煽り運転なども社会的問題になってますね。


急ぎの心理になるきっかけ

当初の予定が狂った、
道を間違えたなど、

様々なケースがきっかけで急ぎの心理になることがあります。


 ・ 前の車がノロノロ運転している

 ・ 後ろの車が車間距離を詰めてきた

 ・ なかなか開かない踏切がある

 ・ 同乗者の目が気になる


 など、もともとの急ぎの心理に加えて様々な要因が影響を与えます。

交通事故を防ぐために

 急ぎの心理によって、危険な運転が日常化してしまうことがあります。

 ・荒っぽい運転になる

 ・ すぐにクラクションを鳴らす

 ・ 信号無視

 ・ 車線変更が頻繁になる


などと、心が焦っている時ほど「交通違反ではないけど乱暴な運転」になりがちです。

怒りは怒りを読んで、自分が無理な運転をしたために他のドライバーが腹を立て、思わぬ仕返しが来ることもあるかもしれません。

「交通マナーが悪い人は交通事故の確率が高い」
とのデータもありますので注意が必要です。

自分の性格も十分に理解する

また、すぐにカッとなりやすい性格の人は、上記にあげたような乱暴な運転になりやすい傾向です。

このような時は情緒不安定となり、必要な情報を見逃したり、判断を誤りやすくなります。

心が乱れた状態では、判断力や注意力も低下します。

 渋滞などで予定通りにいかなかったとしても、運転中は平常心を保ち交通ルールを守る事が大切です。


まとめ

予定よりも出発が遅れたり、急な渋滞に巻き込まれたりすることで、他人より先に行きたいと言う心理が強くなります。

また、前の車が遅いとか、同乗者に良いところを見せたいなどの心理が要因となって影響与えることもあります。

ただ、自分の性格を把握し、状況の変化にも平常心でいられる心が大切です。

ここがないと、自分の乱暴な運転がきっかけとなり交通事故を引き起こしてしまうことがあるので、十分に注意しましょう。

参考文献(交通事故学  石田 敏郎著)


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