「脳に教える」とはどういうことですか?

先日、患者さんから


「脳に教えるってどういうことですか?」


とご質問を頂きました。


私の著書のタイトルでも使用している「脳に教える」とは、


人が無意識に感じている「快、不快」といった感情に注目し、


その元となっている思い込み、常識、その人にとっての正しさなどを修正することによって、


心と身体を良い方向へ導くことです。


そのためには、正確な情報を元に行動し、不安や恐怖の感情を減らしていくことが大切です。



たとえば、腰痛で長年歩いていない人は、


最初は痛みを避けて歩かなかったのかもしれません。


ですが、動くことによって痛みが悪化することを予想し、歩くことを避けていると、


歩くこと自体が恐怖になってしまいます。


すると、歩こうとするたびに身体は無意識に緊張し、痛みを強く感じるようになります。


ここで大切なのは、最初は少しでもいいので歩いてみること。


少しでも歩くことができれば、その達成感からドーパミンが放出されて「快」の感情が生まれます。


何よりも、「痛いけど歩けた」という前向きな考えができるようになり脳は安心します。



このように、動いていいことを脳に教えてあげること。


それまで持っていた「歩いたら悪化する」といったネガティブな先入感を修正し、


動いても危険ではないことを脳に教えてあげることによって、恐怖を減らし痛みを軽くする良い循環に切りかえることができるようになります。